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●'95年 8月 10日
3人の老婆が、大きなヤブツバキの枝に座って話すシーンの撮影準備をしているところです。
このヤブツバキは地元ではシャクジョウカタシと呼ばれています。
樹齢は700年と推定され、幹の周囲は3.2m。単幹のヤブツバキでは日本一の大きさです。
「カタシ」は土佐の方言で「ツバキ」をさし、堅くてしなやかな木の特性からそう呼ばれています。
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● 8月 10日
ご覧のとおり、3人は実際にヤブツバキの枝に座っていました。
老婆役の一人、筒井二三四さんは、「あたしらぁねえ、若いころは木にもよう上りましたぞね」と言ってスタッフを笑わせていました。
シャクジョウカタシのすぐ横には上東(じょうとう)という小さな小学校がありますが、
そこの子どもたちは、この木の上でオニサンコ(鬼ごっこ)をしたり、花の咲く3月中旬から4月中旬にはその蜜を吸ったりして遊びます。
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● 8月 11日
この日はカジクサ(コウゾ)を蒸す作業の撮影。
映画の終わりの方で、罠に捕らえたコジュケイに逃げられた征三と征彦が、山道を抜けて偶然ハツミの家の前にたどり着くシーンです。
カジ蒸しは「霜が降りカジの葉が落ちたら始めるもんじゃ」と言われる初冬の作業。でもロケは真夏です。
カジを調達したり、緑の草などを刈り取って落ち葉をまいたり、大変でしたが、楽しい一日でした。
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● 8月 11日
「おおの、だれたねや(本当に疲れたね)」と話している、吾北などのエキストラ。50年前にタイムスリップしたようです。
吾北村は製紙原料(カジクサ、リンチョウ=ミツマタ)の産地で、今もこのような作業が行われています。
上の写真の大きな桶のようなものは、コシキとかコガと呼ばれます。蒸し上がったカジは冷めないうちに皮をはぎます。
右端に立て掛けられているのは、カジガラと呼ばれる皮をはいだ後の木。昔の子どもはこれで、チャンバラごっこをしていました。
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